Uber ダラス 第二本社で「空の革命」

こんにちは。先日は、ダラスの屋根修理の立ち合いのついでに、ある所へ行ってきました!

その、あるところとは?

はい、未来が見える場所へ行ってきました。

具体的には、今年の8月に正式発表された、ダラスのUberの第二本社(HQ2:Head Quarters 2)です。現状どの様な感じなのか知るために、行ってきました。

結果は、まだ建物が出来ておらず、土台工事の段階ですが、外から写真を撮ってきました。是非、これからのダラスの盛り上がりを感じてみてください!

空飛ぶタクシー【Uber Air】とは?

まずは、Uberが取り組んでいるUber Airについての動画を見てみてください!(2019年6月 Uberより引用)

まるで近未来の様な世界がこれからダラスで行われるのです。Uberはこの空飛ぶタクシー開発のメイン(ハブ)としてダラスに第二本社を先ほどの空き地に建設します。そして、このUber Elevateと言うプロジェクトにダラスで取組みます。

Uber(第二本社)ビルが出来る場所

まず、Uberが来るのは、ダラス/ダウンタウンのディープエルムという地区内にあります。

上の赤丸の部分を拡大して見て、Uberがやって来るところの付近の様子を見てみましょう。Uberと書かれているところです。

▼Uber第二本社が出来るビル(イメージ)Uberの文字が入っています。このビルの下には、高速道路があり、走っているとUberの文字が見える位置なので無料で宣伝にもなりますね。あと、少し奇抜なデザインのビルですし、屋根が特徴です。

▲このUberが入る、建物がこれから出来ます。画像引用元:BISNOW


▲Uberの建物を間違えやすいのですが、第二本社が入る所は、すぐ近くにある既に出来上がっているこの立方体のビル(EPICビル)ではありません。

Uberが入る所は2019年12月時点で更地で、ビルはまだ出来ていないのですが、2022年後半に出来る様です。あと2年ほどです。ちなみに、その隣にある長方形が重なっているように見えるビルは、既に完成しており、Epicという複合ビルになります。

これからUberが入るビルは、上空から見ると、こんな三角の形をしています。土地や地形に合わせた造りとなっているのでしょう。

↑GoogleMapより まだUber第二本社の発表前の段階。何も無い状態。

↓高速道路付近の重機が何台も入っているエリアです。ここにUberのビルが建てられます。

↑別のアングルより。右側が工事現場。重機が沢山入って地盤の工事をしていました。

ちなみに、現在、Uber社は、Uberのブログを見ると、この隣の、既に完成されている先ほどのEpicというビルの一部を借りている様です。隣のビルが完成したら移動するのでしょう。それまではこのビルで第二本社の機能をさせると思われます。

  

 
画像:Uber社より引用

Uberビル開発業者・管理会社

建物の開発者であるウェストデール不動産投資および管理会社は、Uberおよびテキサス州知事のグレッグ・アボットの幹部が、パシフィックアベニューのプロジェクトに起工し、23階建ての470,000平方フィートのオフィスタワーは、2022年後半に開業する際に3000人のUber従業員を収容する予定です。そして、いまから建てられるビルの隣に、広い土地があります。大きな駐車場を作るのでしょう。大きなビル1棟に、大きな駐車場1つが出来る形です。

これから出来るオフィスと駐車場は合わせて110万平方フィート以上になり、建築家パーキンスとウィルによって設計され、Uberは、最終的にタワーに3,000人の労働者を収容する計画をしています。

Uberは、現在出来ているビル(Epic)から、これから建設する新しいビルに移動します。数百人の従業員から始まり、最終的には4年以内に3,000人の従業員を雇用します。

Uberのオフィスは、AT&Tが2008年にダラスに本社を移転して以来、ダラス/ダウンタウンで最大の新しい雇用主となります。

Uberは、サンフランシスコにある本社の外で最大の会社となり、最終的には3,000人の従業員を擁し、そしてテキサス州、ダラス郡、ダラス市から、3,500万ドルを超えるインセンティブの組み合わせがUberに提供されます。

この様に、近年、企業誘致のために、州や郡、市から助成金や補助金などが受けられるメリットがあります。企業として、この様なメリットのある制度を活かせられたら良いですね。

UberのCEO、ダラ・コスロシャヒ氏のコメント:

「ダラスは、2012年にUberアプリが利用可能になったテキサス州で最初の都市になり、それ以来、テキサスは私たちのプラットフォームの革新のハブになっています」とUberのCEO、ダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)氏は述べています。

「この大規模な投資をテキサスに持ち込み、ダラス市へのコミットメントを高めることにUberは興奮しています。アボット知事、ジョンソン市長、ジェンキンズ判事とのパートナーシップと、これを実現するための彼らのリーダーシップに感謝しています。」とのこと。

先月、起工式が行われて、これからダラスでUberの新しい高層オフィスの建設が始まります。ダラス・ダウンタウンのディープエルム地区というところの一角で、高速道路の隣です。ちなみに、このディープエルムはアート関係のお店や飲食店が多く並ぶオシャレな街となっています。その街の中に、「ピーカンロッヂ」というテキサスBBQで超有名なお店がある所です。

ダラス・アートな街 Deep Ellumエリア The EPICビル

冒頭でも紹介させてもらいました、Deep Ellumエリアですが、ワクワク感があります。これから全米で成長していくメトロポリタン都市の様に。

既に完成しているThe Epicビルは、アパートや小売スペースも含む、複合商業施設の用途です。 26階建ての310ユニット(世帯)の高層アパートと165室のピットマンホテルの建設が進行中です。

The EPICのリンクはこちら

Uberの事業と今後

Uberと言えば相乗りのタクシーやデリバリーなどを思う方も多いでしょう。しかし、空飛ぶタクシーという事業にもこれからダラスで開発を進めていき、全米主要都市でUber Airという空飛ぶタクシーが出来る時代になるでしょう。

①Uber ライドシェアリングとして車を利用する本来のサービス、
②Uber Eats(食事の配達・デリバリーサービス)
③Jumpというスクーターのレンタルを提供
④Uber Air(空飛ぶタクシー)←注目度No1
その他

Uberは、このダラス地域での最初の航空タクシーサービスである④Uber Airに取り組みます。その最初の地がダラスなのです。計画では、2023年に空飛ぶタクシーとしてアメリカで実用的にする方針だそうです。ダラスがその第一現場となりそうです。

これから出来るダラスの第二本社ビルの屋上を思い出してください。何か、左の写真のビルの屋上の部分の形が変ではないですか?または、デザインだと思いますか?

  

上空から見ると、恐らく、正方形のようなヘリポートの様な形をしていませんか?


恐らく、上の写真の様に、三角のビルの上に、正方形の大きな屋根にして、そこにヘリパッド(skyportと言います)をいくつか設置し、Uberエアー機を何機か使うのではないかと予測しています。

ダラス初のuberエアーで、次のステーション(ハブ地)が北にある街フリスコとも言われています。つまり、人が乗り降りするターミナル施設skyportがフリスコに設置が決定して、それがフリスコステーション(Frisco station)の場所なのです。

特に、ダラスの南北を繋ぐフリーウェイである、ダラスノーストールウエィで将来、渋滞で時間がかかるところを渋滞無しで北ダラス(フリスコ)に行けるのはポイントだと思います。

▼大企業もこのフリスコ周辺(レガシー)にオフィスがあり、ダラスダウンタウンまでの飛行時間は予測では僅か8分とのこと。移動時間では、車での移動と比べ、Uber airは4~5倍速くなるとも言われています。

▼ちなみに、車なら35分前後ほどかかります(フリスコ―ダラスダウンタウン間)

Uber アメリカ2大拠点(ハブ地)

Uberは
第1本社はサンフランシスコ

第2本社がダラス !

拠点により、それぞれ役割が異なると思います。シェアライド事業としての機能はサンフランシスコではあると思いますが、永遠にサンフランシスコにいるとも限りません。それは、いま問題になっているサンフランシスコの家賃&住宅高騰、ホームレス増加、計画停電問題、カリフォルニア州の税金等色々な事が起きています。今後、大きくなりすぎた会社としても様々な問題の環境下で嫌気をさしてしまうとオフィス移転も無いとは言い切れません。

冷静に考えて、Uberが来たからということだけでなく、ダラスの街はスゴイことになりそうです!ITの聖地シリコンバレーやサンフランシスコを離れてビジネスをダラスで展開する企業や人が年々増加しております。記事を見るたびに、テキサスへの流入の勢いが止まりません。

ご存知の方も多いと思いますが、アップルもテキサスのオースチンへ第二本社(Appleキャンパス)を構えるようになり、サンフランシスコやシリコンバレー、シアトルにあるGAFAやSNSの大手もテキサス(オースチンやダラスなど)に参入して来るのは時間の問題だと思います。

黄金のカリフォルニア州からも、経営者にとっては税金問題、2020年度からの賃金高騰問題、家賃高騰、ホームレス問題、その他の理由もあり、企業も人もテキサスや他州(AZ州やWA州)に少しずつ移動しているのはデータから見れます。

日本やアメリカの大企業もダラスへ移転

北米トヨタは、2017年にカリフォルニアのトーランスからダラスのプレイノに移転してきました。土地も建設コスト、人件費も安いため、目安で、コストが約半分にまでなったそうで、特に、役員や幹部の方に取ってみたら嬉ばしいでしょうね。とにかく、企業の移転には特に以下、テキサス州には素晴らしい条件が整っています。

大企業にとって素晴らしい条件とは?

1、土地代が安く、まだ広大な土地がまとめて手に入る。
2、CAなどの他州に比べると、建設費、資材、人件費が安い!
3、個人所得税・法人所得税が0%
4、大企業が次から次にやって来る。
5、地理的利便性

大企業からしてみたら、まとめて広大な土地と建物が格安で手に入り法人所得税が0%とはありえない好条件だと思います。それだけで大きなメリットです。もちろん、アメリカでは数州で所得税が0%はありますが、大都市圏で広大な土地を手にするのは難しいところでしょう。

つまり、ダラスは時代や環境、トレンドなど様々な好条件が重なったのです。それに気づいた人や企業が移転してきます。JPモルガンチェース、リイバティミューチュアル、ネブラスカファーニチャー、そしてUber、その他企業が数千人単位の従業員と共にやって来ています。

そのため、人や車、物が増えていく都市圏は不動産価格の上昇も時間の問題だと思うのが自然だと感じます。ダラスやテキサスはすべてが良いことだらけではありませんが、ここ数年のトレンドとしては、ダラスが全米でも特に注目されています。

【最後に】
変化を恐れていては成長が止まってしまいます。人も会社も今後生き残れるためには、固定観念に縛られず、少しでも将来性のあると感じた場所へ移動し、変化を恐れず、逆に変化を楽しむことだと感じています。その一つとしてダラスやテキサスという選択肢の1つだと感じています。是非、日系企業もダラスやテキサスにどんどん来て欲しいですね。

今回の内容は以上です。

今回の関連記事はこちらです。こちらも併せてご覧ください。
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★今回の関連記事

1、フリスコ市の特集はこちら
2、北米TOYOTAがプレイノに来た理由はこちら
3、【法人編】北テキサスへ進出する5つの理由!&進出する日系企業一覧はこちら
4、【法人編】ダラスでのアメリカ大手企業一覧はこちら

最後までご覧いただきありがとうございます。引き続き精進して記事作成を頑張りたいと思います。

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