アメリカ不動産の販売数では既にV字回復している事が判明

こんにちは、杉原です。

今回は、気になるアメリカ不動産の価格動向や需要についてお伝えしたいと思います。これは、衝撃的なデータでした。需要や販売数については、数か月前のコロナ以前から比べて、V字回復しています。あくまでも公に発表されたデータを分析して、お伝えしています。

それでは、早速行ってみましょう。

この図を見てください。アメリカの中古住宅販売数です。
United States Existing Home Sales
Existing Home:既存の家、つまり中古の家ということです)

 

*赤の線の左が 2020年3月販売数が暴落する前
→5月(底値)→6月やや回復 →7月だいぶ回復

アメリカの不動産は日本と違い、殆どの割合で、家は、中古が多いのです。日本が新築思考(近年は中古リノベーションブームもある)であるのに、アメリカはその逆なんです。アメリカの住宅の8割くらいは中古の家です。

それでは、まず、直近1年です。
図にある数字の単位は、1000です。つまり、

例)
5860×1000=5,860,000件(約586万軒もの家が販売されたということ)
アメリカ全体で、たった1か月に586万軒もの家が売れたのはスゴイ数です。想像もつきません。普通、1家族で、1軒買うだけでも相当大変ですが、、、

(2020年時点で)約3億3000万人が住む国は、規模が違いますね。

 

▼参考までに、直近5年です。
V字回復しているのがチャートから読めます。すごい綺麗なV字です。

 

▼直近10年です。
2008年以降のサブプライムショックの頃よりも回復力(スピード)がはるかに大きいですね。数値で言うと、今回のコロナ後では、以下のV字回復の数値で約4000→約6000と、増加分が2000(図の単位は1000ですので、2000×1000=200万軒)つまり、需要が一気に200万軒も増加していることが図から分かります。

▼直近25年です。

こんなに短期間で回復したのは、過去を見ても、そうそうない機会ですね。2008年のサブプライムショックより急な回復ですね。

 

▼過去50年ほどです。トレンド的には、上昇して、落ちて、すぐに立ち上がり、最高の状態になる。その繰り返しで、時間が経過するたびに、最高値を更新というトレンドです。サブプライムショックの2008年あたりがピークで、数年後には、もうそれを超えるかもしえません。超えなかったとしても、この数か月でのV字回復はスゴイと思います。現時点では、コロナが来る前の水準の需要に戻ってきました。

 

▼これら2つの結果を分かりやすくしてみました。

チャートを見ると、過去50年間で分かることは、
・サブプライムショックで、数値上では最高値の7250→3500程:約4000(400万軒販売数)下落 これは過去最低


・コロナ禍では、下落は、5860→3900程に下落:約2000(200万軒程)の影響。しかし、たった数か月で回復していることが分かります。いかに、不動産という住む場所は、オフィスや店舗より、需要が底堅いかが垣間見えます。

・トレンド線が時間の経過とともに、住宅需要が増えています。つまり、住宅を欲しい人が増えているということです。ただ、全部が全部のエリアや家が需要大となるわけではなく、あくまでも、コロナ後からは、欲しいと思うエリア、欲しいと思う間取りや広さ、地域など限定的になってくると思われます。

米国の以前に所有されていた住宅の販売は、前月から24.7%増加し、
2020年7月には、586万戸に達しこれは、既存の住宅販売の新記録であり、12月以降の合計で最高となりました。

NARのチーフエコノミスト、ローレンスユン氏は、
「遠隔作業(リモートワーク)の大幅な変化により、現在の住宅所有者はより大きな住宅を求めており、これは2021年までも二次的な需要につながる」と語った。

プレナビでも、今後も不動産動向を注視していきたいと思いますが、アメリカ不動産選びのポイントとしては、

今後の不動産需要は、

1、コロナの前より大きめな家
2、(理想)小さめのコンドよりタウンハウス、タウンハウスより一軒家
3、都会ではなく、郊外型へ

4、リモートワークが出来る仕事への配置転換
5、広い家で家族がぞれぞれの空間を楽しむ
6、人と接触する機会が減る

7、Amazonやネット通販でのお買い物が主流

8、収入格差が激しくなる(オンラインに対応できるか否か)
9、環境格差が激しくなる

10、家や近場で楽しむ。(ステイケーションという)
11、衛生面の意識が向上、健康志向の人が増える
12、遠隔でも良いのであれば、生活費が安い所へ引っ越す人が増える

という世の中になるのかなと感じています。

ただ、今回の記事は、過去のデータによるものであり、今後どうなるかは分かりません。暴落しやすいエリアはサブプライムショック後の様に、大暴落をするでしょう。

ただし、コロナ後の需要に合わせた家があると不動産価格も上昇していくと考えられます。

そのため、ますます、不動産格差が出てくるのではないかと感じて、今回はここで締めくくりたいと思います。

また、改めてアメリカ不動産動向に注視していきたいと思います。変化があれば、またこのプレナビでもお伝えしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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